戦後は、日記や作文教育に力が入れられ、文集『木下川の子ども』が毎年刊行されました。
 1957(昭和32)年度からはじまり2002(平成14)年度閉校まで、一度も欠かすことなく続けられました。
 1972年(昭和42年)、東京都学力水準向上事業指定校になり、以降閉校するまで人権尊重教育推進校として、人権尊重教育に取り組んできました。子どもの暮らしと共に歩み、子どもが自分と地域に誇りを持つ木下川小の教育は、全国に発信され続けていきました。
 1976年(昭和51年)には、副読本『わたしたちの町-木下川の歴史-』が刊行され、1992年2月には、教育実践記録集『きねがわの教育』が出版されました。2003年に廃校になった木下川小学校の校舎は、2014年に壊され、現在特別養護老人施設「木下川吾亦紅」(われもこう)に変わっています。きねがわの地名と木下川の教育は、今もここ資料室をはじめとして力強く生き続けています。